参考可動域の基本 本邦では、日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会・日本足の外科学会が検討してきた関節可動域表示ならびに測定法が一般的によく利用されています。 参考可動域には以下のような注釈があります。 「関節可動域は年齢、性、肢位、個体による変動が大きいので、正常値は定めず参考可動域として記載した。関節可動域...
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タム
「検証されずに確信されていることが多くないか?」をテーマに痛みに関連するブログを運営しています。
タムの記事一覧
腰痛における徒手療法に対する認識は医療従事者間でかなり大きな差があります。 中には「徒手療法やる意味ない」という人もいれば、必ず腰痛に徒手療法を使用し徒手療法で慢性腰痛は治せるという人までいます。 基本的にほとんどの慢性腰痛ガイドラインでは「徒手療法を補助として検討できる」としています。 このようなグラデーションの中で...
椎間板は恐怖の対象となっている まず大前提として椎間板以前に「背中は傷つきやすいと思う」人はニュージーランドの調査で89.3%と多く、本邦における調査では2019 年国民生活基礎調査を参照すると、男性では「腰痛」での有訴者率が最も高く、次いで「肩こり」、「鼻がつまる ・鼻汁が出る」、女性では「肩こり」が最も高く、次いで...
モンスターペイシェント? Twitterで「モンスターペイシェント」という言葉が少し話題になっていました。この語は理不尽なクレームや要望をしてくる患者に使われます。 臨床では「推奨した運動をしてもらえないのに治らないと文句を言う」「マッサージだけを受けにきていて治療は受けてくれない」患者に対してそう感じてしまうことは仕...
腰方形筋の基礎解剖 腰方形筋の基本的な解剖学(起始・停止・支配神経・作用)は以下のとおりです。 一般的に腰方形筋は腰部の側屈筋として考えられており、伸展作用があると考える人もいます。 腰方形筋が腰痛に寄与するメカニズムを考える時に、腰方形筋の作用や構造を参照することがあると思いますが、しかし論理的な思考、例えばA=Bか...
腰痛治療において運動はよく推奨されている治療の一つです。臨床において苦労するのは運動を推奨した後、患者が実際に運動を遵守することです。運動は運動を習慣的におこなっていない人にとっては日常的に行うのが難しく、時に苦痛です。 さらに難しいのは、慢性腰痛において過度な徒手療法に依存してしまった人へ運動を遵守してもらうことです...
はじめに 抑うつ(Depression)は健康と幸福に寄与する重要な要素であり、昨今痛みにおける抑うつも重要な役割を有していると考えられ注目を集めています。現在では痛みの評価に含めるべきEmotional functioningの一つとされています。 用語解説「痛み」 一般的によく用いられている痛みの定義はIASPによ...
人体において最も大きな筋である広背筋は,腰部から上腕に至るまで伸びており,上腕の運動や呼吸の補助に関わるだけでなく、姿勢にも影響するとされています.一定の証拠は存在しませんが,広背筋が上腕の屈曲,外旋,外転を制限する可能性があると考えられる一方で,広背筋の伸張性が低下することが腰痛の原因になる可能性もあります.そのため...
広背筋は人体で最も大きな筋であり,腰部から上腕まで伸びるため上腕の動作や呼吸補助だけでなく,姿勢にも影響すると考える人もいます. 明らかな証拠はないものの,広背筋は上腕の屈曲,外旋,外転を制限する可能性や広背筋の伸張性が低下することで腰痛の因子になると考えられています。そのため広背筋のストレッチはこれらの問題を解決する...
広背筋(Latissimus Dorsi Muscle)は人体で最も大きな筋で,背部下部のほとんどを占め上腕まで伸びています.主に上肢に作用し,呼吸補助筋ともされています.しかし広背筋の作用に関する研究は少なく,基本的に付着部と走行から作用が予想されています. 広背筋の作用とその影響をより深く理解するためには広背筋の起...