肩甲上腕リズムというと学校では肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動きが2:1、度数に言い換えると180度挙上する時に肩甲上腕関節で120度、肩甲胸郭関節で60度動くと習います。 肩甲上腕リズム機能不全により肩甲上腕関節の病変が起こりやすくなる可能性がある仮説に基づき、臨床で肩の挙上時に肩甲骨の可動性が減少、あるいは過剰に動い...
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痛み治療において多くの医療従事者の介入に関する興味の関心は徒手療法や運動療法、治療理論にあります。 実際にほとんどの介入に関する会社の研修や実技セミナーは治療理論やそれを用いた徒手療法や運動療法で構成されることが多いです。 これは治療理論・徒手療法・運動療法が直接的に治療効果や患者の予後に影響すると直感的に認識している...
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腰痛に対して「過度に安静にしないように活動維持する」といった推奨は現代においてはもはや一般的に広まった知識だと思います。 従来は腰痛に対して安静は一般的に広く採用されていました。 本邦で過度な安静が推奨されないことが広まったことに大きく貢献したのは旧版である2012年の腰痛診療ガイドラインで、腰痛に対する安静の推奨度は...
はじめに 腰痛を急性と慢性に分ける場合、3ヶ月未満と3ヶ月以上と分けたり、本邦においては2019年の腰痛診療ガイドラインでは急性を4週間未満、亜急性を4週間以上3ヵ月未満、慢性を3ヶ月以上としています。 腰痛を急性と慢性に分ける場合、3ヶ月未満と3ヶ月以上と分けたり、本邦においては2019年の腰痛診療ガイドラインでは急...
はじめに ここでは特に初学者向けに腰痛治療における主要な問題と、痛みがなくならない患者さんへの基本的なアプローチの考え方を紹介します。 一般的な書籍や研修では痛みの治し方や検査について紹介していることが多いですが、腰痛治療の問題点や痛みが治らなかった時の介入について言及されていることは多くありません。 臨床で治療しても...
はじめに 関節可動域は最も基本的な検査法の1つです。 医療系の学校では基本的な検査法と参考可動域について習いますが、詳しく習うわけではありません。可動域に関する情報は、読みきれないほど膨大で集めるのも読むのにも苦労します。 ここでは特に肩の可動域の改善を治療の目標の一つに加えるときに、考慮しなければならないいくつかの因...
ここで紹介する五十肩のエクササイズはほとんど推奨しているのを見たことがない種類のエクササイズでありながら、臨床的に使いやすいものとなっています。 またここで紹介するエクササイズはシンプルなため、医療者が運動指導できるまで特別な訓練の必要がなく、患者さんもすぐにやり方を覚えることができます。 はじめに 肩関節周囲炎では可...
医療従事者の知識は科学的に支持されているものに限らず、伝統的に言われてきたことをただ信じているだけなことは珍しくありません。 以下の問題に答えてみてください。 ※答えは問題文を全て載せた後に掲載します。 配点と合格点 この問題はWeismanらが作成しました。 1問あたり10点の100点満点で、「0 = 知識がなし」か...
ここで紹介する腰痛のエクササイズはほとんど推奨しているのを見たことがない種類のエクササイズでありながら、臨床的に使いやすく、私自身デスクワーク中の腰痛に悩んでいる患者さんにはほとんどのケースで推奨しているものになります。 はじめに 腰痛に対する運動は腰痛の臨床ガイドラインでも第一選択肢として推奨されているスタンダードな...