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記事数:18件
文字数:74,776文字

#18 「痛みが壊す関係性」

記事情報:2383文字

慢性疼痛の治療は近年,神経生理学の進展や新たな医療技術の開発によって一定の進歩を遂げてきた.しかしその一方で,疼痛の完治はなお困難であり,多くの患者が効果の乏しい治療を繰り返し受けながらも苦しみ続けている.

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#17 「骨盤の構造的非対称性」

記事情報:1326文字

徒手療法や民間療法では,骨盤の傾きをASISとPSISの位置関係から評価することが一般的だが,形態学的な個体差が大きい場合,その信頼性には疑問が残る.

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#16 「どんな座位姿勢が正しいと思われているのか」

記事情報:2746文字,画像x1

姿勢はよく注目されるが,どのような姿勢が好まれるかはばらつきがある.ばらつきの中では腰椎前弯姿勢が好まれる傾向がある.

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#15 「痛みの部位数の重要さ」

記事情報:4734文字

本記事では限局性腰痛と非限局性腰痛の違い,他の症状や予後との関連を説明し,痛みの部位数が臨床においてどれだけ重要な要素かを解説する.

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#14 「人間工学に基づく介入は腰痛や頸部痛の予防に効果的か?」

記事情報:6170文字,画像x3

仕事のリスク因子として,手作業や頻繁な体の動き,全身振動などの仕事関連因子が挙げられ,これらのリスク因子は腰痛治療の対象になり得る.これを踏まえ,腰痛や頸部痛に対する人間工学に基づく介入の効果を紹介する.

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#13 「腰痛患者のうち,腰だけに痛みを持つ人は少ない.」

記事情報:3514文字

腰痛を有する人は,腰以外にも痛みを抱えている可能性が高い.特に,腰痛患者のうち,孤立した腰痛のみを持つ人は13%に過ぎないと報告されている.腰痛治療における新たな視点として,単に腰部に焦点を当てるだけではなく,全体的な疼痛管理が重要である可能性がる.

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#12 「腰痛患者教育では何が推奨されるのか?」

記事情報:4340文字,画像x2

腰痛ガイドラインが推奨する教育やアドバイスについて.各国のガイドラインは患者教育の重要性を認めつつも,具体的な内容や方法については一貫性がない.また,RCTのメタ分析では教育の短期的な効果は限定的であり,他の治療法との組み合わせが求められる可能性が示唆されている.

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#11 「背中の痛みは単なる『背中の問題』なのか ?」

記事情報:1881文字

脊柱の痛みを抱える人の多くは,他の部位にも慢性的な痛みを持っていることがわかっている.また,ある特定の要因と脊柱の痛みの関連性が示されており,痛みの広がりが将来の健康や生活に影響を与える可能性も指摘されている.脊柱の痛みを単なる「脊柱の問題」と捉えるのは正しいのだろうか?

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#10 「急性腰痛と慢性腰痛は適切な概念なのか?」

記事情報:2720文字

腰痛の経過について,短期的な改善が見られる例がある一方で,完全に消失することは少なく,多くの患者が再発を経験する.一部の患者では慢性化し,長期間にわたる痛みや機能制限が続くことが報告されている.急性腰痛と慢性腰痛の区別が明確ではなく,短期間の回復のみを基に判断すると,腰痛の性質を見誤る可能性がある.腰痛の経過をより正確に理解するためには,長期的な視点が欠かせない.

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#9 「デルマトームについて知っておきたいこと」

記事情報:8278文字,画像x19

デルマトームの分布は,標準的な医学書に掲載されているにもかかわらず,研究ごとに異なる図が示され,そのばらつきが問題視されている.異なるデルマトーム図を用いることで診断に影響が及ぶ可能性があり,特に神経障害の評価では慎重な解釈が求められる.本記事では,デルマトーム図の歴史的背景と研究方法の違いがどのように分布のばらつきを生じさせているのかを考察し,臨床での活用における課題を探る.

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#8 「腰痛Red flagsにおける5つの問題点」

記事情報:7562文字

腰痛においてレッドフラッグは重篤な病理を示唆する所見として広く用いられているが,その適用には課題がある.本記事ではレッドフラッグが抱えるいくつかの問題点を紹介する.

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#7 「骨盤周囲の筋と骨盤の傾斜の関係」

記事情報:3693文字

股関節可動域と腰椎骨盤の関係について,股関節周囲の筋が骨盤の傾斜や腰椎前弯に与える理論がある.しかし,いくつかの研究は股関節周囲の筋や体幹の筋が骨盤の傾斜や腰椎前弯に与える影響について疑問を投げかけている.

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#6 「悪い姿勢は姿勢と頸部痛の原因となるのか?」

記事情報:3204文字,画像x2

本記事では,姿勢と頸部痛の関係についての研究結果を紹介する.一般に,悪い姿勢が痛みの原因とされることが多いが,最新の調査では,必ずしも姿勢が頸部痛の主な原因ではないことが示唆されている.特に,スマートフォン使用時の「テキストネック」や長時間の座位姿勢が頸部痛に与える影響については,明確な結論が出ていない.

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#5 「患者の記憶の歪みとその影響.医療記録 vs. 患者の記憶」

記事情報:2411文字,画像x1

患者さんの病歴は評価の基盤となるが,その正確性には限界がある.本記事では,特に筋骨格系疼痛の想起に焦点を当て,患者が過去の症状をどの程度正確に思い出せるのかを検討する.疼痛の記憶には過小評価や過大評価が生じることがあり,その要因として現在の症状や心理的状態が関与する可能性が示唆されている.

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#4 「筋のこわばりが先か,痛みが先か」

記事情報:2660文字

こわばりが痛みを引き起こすのか痛みが先に生じるのかという臨床的な問題に対して,どのような研究があるのか紹介する.また,腰痛患者に対する誤った情報がどのように筋の緊張や動きの制限を引き起こすか,そして適切なアプローチについても触れる.筋のこわばりや痛みに対する過剰な医療的対応が逆効果を招く可能性があることを示唆し,感覚をありのままに受け入れ過度な依存を避ける重要性を強調している.

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#3 「痛みと硬さのギャップ」

記事情報:6122文字,画像x3

痛みと共に感じる「硬さ」がどのように歪むのかを解説し,実際の身体の状態とのギャップを説明する.筋の硬さや関節の不安定性が感じられる場面でも,客観的な測定では必ずしもその通りではないことが示されている.この知見は,痛みを持つ患者への治療アプローチを見直すきっかけとなる.

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#2 「痛みの複雑さをシンプルに説明する」

記事情報:2336文字,画像x2

痛みは単純な感覚ではなく,複雑なプロセスによって生じる多様な体験である.しかし,臨床ではその複雑さを理解しやすい形で伝えることが求められる.本稿では,「損傷≠痛み」という概念をどのように説明できるかを検討し,ゲートコントロール理論を活用した説明方法について紹介する.また,痛みの理解がもたらす利点についても考察する.

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#1 「ゲートコントロール理論と痛みの定義が変えた痛みの概念」

記事情報:3899文字,画像x3

痛みの概念は時代とともに変化してきた.かつて主流だったデカルトモデルでは,痛みは単純に侵害刺激によって生じると考えられていた.
しかし,1965年に提唱されたゲートコントロール理論,そして1979年に定義された痛みの概念は,この見方に大きな変革をもたらした.本記事では,これらの理論がどのように痛みの理解を深め,臨床でのアプローチに影響を与えたのかを探る.

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カテゴリ別
痛み
#18 「痛みが壊す関係性」
#9 「デルマトームについて知っておきたいこと」
#4 「筋のこわばりが先か,痛みが先か」
#3 「痛みと硬さのギャップ」
#2 「痛みの複雑さをシンプルに説明する」
#1 「ゲートコントロール理論と痛みの定義が変えた痛みの概念」
腰痛
#17 「骨盤の構造的非対称性」
#16 「どんな座位姿勢が正しいと思われているのか」
#15 「痛みの部位数の重要さ」
#14 「人間工学に基づく介入は腰痛や頸部痛の予防に効果的か?」
#13 「腰痛患者のうち,腰だけに痛みを持つ人は少ない.」
#12 「腰痛患者教育では何が推奨されるのか?」
#11 「腰痛を単なる腰の問題なのか?」
#10 「急性腰痛と慢性腰痛は適切な概念なのか?」
#8 「腰痛Red flagsにおける5つの問題点」
#7 「骨盤周囲の筋と骨盤の傾斜の関係」
頸部痛
#14 「人間工学に基づく介入は腰痛や頸部痛の予防に効果的か?」
#6 「悪い姿勢は姿勢と頸部痛の原因となるのか?」
その他
#5 「患者の記憶の歪みとその影響.医療記録 vs. 患者の記憶」