[前方から見た図]
[外方から見た図]
[後方から見た図]
[上方から見た図]
あるいは鎖骨、肩甲骨、上腕骨で構成される複合体
滑膜や関節包が存在する解剖学的関節だけなら3つ
滑膜が存在しない機能的関節を含めるなら5つないしは6つです。
6つ目に関してはあまり言及されません。
解剖学的関節の3つを挙げられますか?
機能的な関節は?
肩甲胸郭関節と、、、確か第2肩関節です。
第2肩関節は肩峰下関節とも呼ばれますね。
以上を合わせて肩複合体を構成する5つの関節になります。
機能的関節は肩複合体の全体的な動きを構成する要素に含まれます。
・胸鎖関節(SCjt:Sternoclavicular Joint )
・肩鎖関節(ACjt:Acromioclavicular Joint)
・肩甲胸郭関節(STjt:Scapulothoracic joint)
・第2肩関節/肩峰下関節(subacromial joint/suprahumeral joint/ subacromial space)
あるいはC-C mechanism(Coracoclavicular mechanism)と呼ばれることもあります。
・胸鎖関節(SCjt:Sternoclavicular Joint )
・肩鎖関節(ACjt:Acromioclavicular Joint)
・肩甲胸郭関節(STjt:Scapulothoracic joint)
・第2肩関節/肩峰下関節(subacromial joint/suprahumeral joint/ subacromial space)
しかし上肢という重い構造体の負荷から脱臼や他の怪我をしないように安定性(stability)も同時に持ち合わせる必要があります。
肩甲帯(shoulder girdle)
肩甲帯は上肢を脊柱につなげているリングのことです。
肩甲上腕筋
6つ挙げられますか?
えーっと三角筋、大円筋です。
起始:肩甲骨棘上窩(Supraspinous fossa)
停止:上腕骨大結節(Greater tubercle)
支配神経:肩甲上神経(Suprascapular nerve)
作用:肩関節外転(Abduction)【棘下筋(ISP:infraspinatus muscle)】
起始:肩甲骨棘下窩(Infraspinous fossa)
停止:上腕骨大結節(Greater tubercle)
支配神経:肩甲上神経(Suprascapular nerve)
作用:肩関節外旋(External rotation)
起始:肩甲骨後面外側縁
停止:上腕骨大結節(Greater tubercle)
支配神経:腋窩神経(Axillary nerve)
作用:肩関節外旋(External rotation)、内転(Adduction)【肩甲下筋(SSC:subscapularis muscle)】
起始:肩甲骨肩甲下窩(Subscapular fossa)
停止:上腕骨小結節(Lesser tubercle)
支配神経:上/下肩甲下神経(Upper / lower subscapular nerves)
作用:肩関節内旋(Internal rotation)、内転(Adduction)【三角筋(Deltoid muscle)】
起始:鎖骨(Clavicle)、肩峰(Acromion)、肩甲棘(Spine of the scapula)
停止:上腕骨三角筋粗面(Deltoid tuberosity)
支配神経:腋窩神経(Axillary nerve)
作用: ・鎖骨部(Clavicular part):屈曲、内旋、内転
・肩峰部(Acromial part):外転
・肩甲棘部(Spinal part):伸展、外旋、内転【大円筋(TM:Teres major muscle)】
起始:肩甲骨下角の後面
停止:結節間溝(Intertubercular sulcus)
支配神経:下肩甲下神経(Lower subscapular nerve)
作用:肩関節内旋(Internal rotation)、内転(Adduction)
解剖学的関節
肩関節は複雑な生体力学的構造です。
肩複合体は上腕骨、肩甲骨、鎖骨で構成され、さまざまな動きで肩を非常に大きく動かすために、関節、腱、靭帯、動的な筋による複雑な関係によって調節がされています(Ref)(Ref)。
肩関節は上肢の外転、内転、内外旋、伸展、屈曲とこれらの複合運動など無数の動きが可能であり、幅広い活動を行うことができます。しかしながら、広すぎる関節可動域は不安定性につながり、肩の損傷のリスクを高めます(Ref)。さらに、肩関節には強い靭帯がなく安定性は筋に大きく依存しています(Ref)。
肩甲上腕関節
肩甲上腕関節(Glenohumeral joint)は、上腕骨頭と肩甲骨関節窩の間に形成される肩の主要な関節です。
肩甲上腕関節上腕骨頭が大きく、関節窩が小さいため、広範囲の可動性が可能であり(Ref)、関節のどの位置でも、上腕骨頭の25〜30%のみが関節窩と関節運動することができます(Ref)。
しかし、それでも正常の肩は、運動中に関節窩の中心の1mmから2mmの間で上腕骨頭を安定させます(Ref)。
肩鎖関節
肩鎖関節(Acromioclavicular joint)は、鎖骨の外側の端と肩峰の内側の端の間の関節です。
成人の肩鎖関節の平均サイズは約9mm〜19 mmです(Ref)。
肩鎖関節は、鎖骨と肩峰の間で力を伝達するのに役立つだけでなく、腕全体の動きにも寄与するため、肩の安定性にとって重要です(Ref)
肩鎖関節の動きは、腕が約90°外転したときに顕著になり、垂直軸を中心に約6°の内旋、前後軸に沿って約15°の挙上をします(Ref)。
胸鎖関節
胸鎖関節(Sternoclavicular joint)は、胸骨と鎖骨内側端をつなぐ鞍関節です。厚い関節包を持っており、関節円板によって2つに分離されています。
胸鎖関節は球関節の関節に類似しています(Ref)。
胸鎖関節の静的安定化機構には、関節包と靭帯(肋鎖関節、鎖骨間靭帯、前胸鎖関節、後胸鎖関節)が含まれます。
しかし、胸骨の小さな関節面と鎖骨間のサイズの大きな不一致のために、関節の安定性は主に周囲の靭帯構造に起因します(Ref)
胸鎖関節により肩に前に突き出す動作が達成できます。