走行(Path)
C5,C6が合流した上神経幹は斜角筋隙で肩甲上神経を分枝します。
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僧帽筋の深部で鎖骨の後下方に向かって下降し、肩甲舌骨筋の腹側を走行します。
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肩甲骨の肩甲切痕(SSN:suprascapular notch)と上肩甲横靭帯(STSL:superior transverse scapular ligament)で構成されるSuprascapular foramenを通過します。
この時、肩甲上動静脈は上肩甲横靭帯の上を通過します[3]。
この時肩甲上神経は棘上窩に向かうMedial trunkと棘下切痕に向かうLateral trunkに分かれます[2]。
Medial trunkは棘上窩に入り棘上筋を支配し、Lateral trunkは肩甲棘外側の棘下切痕(Spinoglenoid notch)を周って棘下窩へ向い、棘下筋を支配する神経を分枝します。
肩関節後面や肩鎖関節へも関節枝を出します。一部の人では皮枝を出すことがあります。