![前鋸筋の基礎解剖](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/5c7d4c5aa2a6ea55e35f2db330acff3d.png)
タム
今回は前鋸筋の基礎解剖を復讐しましょうか
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/b0613a4a77f0e5f0474f7705f148104b.png)
白タム(学生)
よろしくお願いします。
タム
前鋸筋の英語表記は"Serratus anterior muscle"です。
よく使われる略称はSAMです。
よく使われる略称はSAMです。
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/5301c2419ca77f8baf0c610d80bbcd53.png)
前鋸筋の起始停止
タム
前鋸筋の基本的な起始停止は
起始: 第1~第9
停止: 肩甲骨内側縁
です。
起始: 第1~第9
停止: 肩甲骨内側縁
です。
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/zenkyokin.png)
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/zenkyokin2.png)
タム
前鋸筋は3つの部位に分けられます。
大胸筋によって腋窩に隠されている上部繊維は、第1、第2、第3肋骨から起始し、肩甲骨の上内側縁に停止します。繊維方向はおおよそ平行です。
停止部が肩甲骨の回転軸にあるため、僧帽筋と協働して肩甲骨の上方回旋に重要な役割を持っていると考えられています。
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大胸筋によって腋窩に隠されている上部繊維は、第1、第2、第3肋骨から起始し、肩甲骨の上内側縁に停止します。繊維方向はおおよそ平行です。
停止部が肩甲骨の回転軸にあるため、僧帽筋と協働して肩甲骨の上方回旋に重要な役割を持っていると考えられています。
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タム
中部の繊維は第3、第4、第5肋骨から起始します。
この繊維は主に肩甲骨を前方に引き出す作用があると考えられています。
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この繊維は主に肩甲骨を前方に引き出す作用があると考えられています。
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/d08e88a95f868fc8a7014ed1cc45718d.png)
タム
下部の繊維は第6肋骨以下の繊維です。
この繊維は肩甲骨下角付近に付着します。
この繊維は体表から観察できる人もいますね。
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この繊維は肩甲骨下角付近に付着します。
この繊維は体表から観察できる人もいますね。
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/bb5801f687cc49bf7e293bee43eb3d0e.png)
前鋸筋の支配神経
タム
タム
腕神経叢のC5,6,7に由来します
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/509f506cbd9b2b047147584aa36ca546-2.png)
白タム(学生)
確か長胸神経が支配する筋は前鋸筋だけですよね
タム
その通りです。
だから長胸神経麻痺の徒手筋力検査(MMT)には前鋸筋が用いられますね。
だから長胸神経麻痺の徒手筋力検査(MMT)には前鋸筋が用いられますね。
![](https://exe-box.com/wp-content/uploads/2021/06/509f506cbd9b2b047147584aa36ca546-1.png)
栄養血管
タム
前鋸筋の栄養血管は外側胸動脈と言われています。
外側胸動脈が小さいか存在しない場合には胸背動脈が栄養します。
外側胸動脈が小さいか存在しない場合には胸背動脈が栄養します。
前鋸筋のMMT
タム
前鋸筋のMMTは難易度が高く、グレーディングは不可能だと思われます。
白タム(学生)
じゃあ弱いか強いかの2択になるんですね
タム
そうなっちゃいますね。
前鋸筋のMMTの方法はいくつか提唱されています。
ここでは1種類紹介します。
前鋸筋のMMTの方法はいくつか提唱されています。
ここでは1種類紹介します。
前鋸筋のMMT
①患者は座位になります。
②肘関節を屈曲し、肩関節を90度屈曲します。
③検者は片方の手で背中を支え、もう片方の手を患者の肘の前方に置きます。
④検者は患者の肘を後方に押し、患者はそれに抵抗します。この時背中側の手で翼状肩甲が生じないか、姿勢が崩れないかを注意して確認します。
肩甲骨内側が後方に浮き出れば筋力低下があると判断します。
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②肘関節を屈曲し、肩関節を90度屈曲します。
③検者は片方の手で背中を支え、もう片方の手を患者の肘の前方に置きます。
④検者は患者の肘を後方に押し、患者はそれに抵抗します。この時背中側の手で翼状肩甲が生じないか、姿勢が崩れないかを注意して確認します。
肩甲骨内側が後方に浮き出れば筋力低下があると判断します。
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