いわゆる五十肩の呼び方は様々ですが、ISAKOS分類に基づけば拘縮肩と呼ぶのが包括的です[1]。

拘縮肩

特に凍結肩の自然経過は
炎症期(Freezing phase):疼痛が主となる
拘縮期(Frozen phase):痛みは和らぐが可動域が制限される
回復期(Thawing phase):ROMはゆっくりと戻る
となっており、臨床所見は40~60歳に見られやすく、70%は女性で三角筋部の場所が不明瞭な痛みがあり、信頼できる臨床検査やレントゲン検査はなく、
aROMとpROMどちらも徐々に制限され夜間痛や肩の動きに伴う突然の痛みが特徴的です。

最近Test in Passive External Rotationという検査法が作られ[2]、拘縮肩の初期に用いることができます。
Test in Passive External Rotation受動的外旋運動を徐々にゆっくりと増加させていくと運動範囲の最後まで痛みが出ずわずかな抵抗があり、その時点で急激な外旋運動を行い、肩に強い痛みを感じると陽性となります。

画像3

このように拘縮肩(凍結肩)の典型的な臨床所見に肩関節の外旋制限があります。

ではどのように関節可動域訓練をしていくのが良いでしょうか?
ここでは1stポジションでの肩関節外旋エクササイズを臨床的にどのように段階的にすすめていくか深掘りしていきます。

 

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