【正答率50%以下】下肢のスポーツ傷害の知識不足[テスト有り]

医療従事者の知識は科学的に支持されているものに限らず、伝統的に言われてきたことをただ信じているだけなことは珍しくありません。

以下の問題に答えてみてください。
※答えは問題文を全て載せた後に掲載します。

[ays_quiz id='2']

配点と合格点

この問題はWeismanらが作成しました[2]。
1問あたり10点の100点満点で、「0 = 知識がなし」から「100 = よく知っている」の間で判断されました。
60点が合格点とされました。

職業別の平均点は以下の通りです。

  • 理学療法士 54.11点
  • カイロプラクター 45.23点
  • その他のセラピスト 42.03点
  • MD 38.19点
  • トレーナー 41.43点
  • アスリート 36.43点

4択で偶然点数が低くなったり高くなったりすることもありえるので、理想的には正解した問題でも根拠となる文献を見たことがあるかは大事だったりします。

皆さんはいくつ正解できましたか?
スポーツにほとんど携わらない先生は、一般的によく聞く定説と答えが違うので難しいかも知れません。

間違えがちな問題

特に間違いが多かったのは職業別に見ると以下のようになっています。

理学療法士は
Q3–筋力トレーニング 31.4%
Q5-非対称 30.2%
Q6-テクニック/タスクパフォ​​ーマンス 36.3%について特に誤った理解を持っていました。

カイロプラクターは
Q3–筋力トレーニング 33.3%
Q5-非対称性 33.3%
Q8-トレーニング負荷 17.9%

その他のセラピストは
Q3–筋力トレーニング30.1%
Q5-非対称性 35.9%
Q8-トレーニング負荷11.5%

MDは
Q3–筋力トレーニング 27.9%
Q5-非対称性 32.8%
Q8-トレーニング負荷14.8%

トレーナーは
Q3–筋力トレーニング 37%
Q5-非対称性 15%
Q6-テクニック/タスクパフォ​​ーマンス 8%

アスリートは
Q3–筋力トレーニング30.4%
Q8-トレーニング負荷 15.4%

参考文献

[1]Blanch, P., & Gabbett, T. J. (2016). Has the athlete trained enough to return to play safely? The acute:chronic workload ratio permits clinicians to quantify a player's risk of subsequent injury. British journal of sports medicine, 50(8), 471–475. https://doi.org/10.1136/bjsports-2015-095445
[2]Weisman, A., Lin, E., Yona, T., Gottlieb, U., Impellizzeri, F. M., & Masharawi, Y. (2023). Healthcare providers have insufficient up-to-date knowledge of lower limb sports injuries, and their knowledge is similar to that of athletes. Musculoskeletal science & practice, 65, 102750. Advance online publication. https://doi.org/10.1016/j.msksp.2023.102750

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