目次
AC Resisted Extension Testとは?
AC(Acromioclavicular) Resisted Extension Testは肩鎖関節病変の検査法です。AC Resisted Extension Testは1998年にO'Brienらによって報告されたActive compression testは同様に肩鎖関節病変の検査法ですが、Active compression testは関節唇の検査法でもあります。
AC Resisted Extension Testのやり方
①患者は上肢を90度屈曲し内旋します。また肘関節は90度屈曲します(図1)。
②検者は患者の肘を水平屈曲方向に押し、患者はそれに抵抗します(図2)。
AC Resisted Extension Testの陽性所見
肩鎖関節に痛みが生じれば陽性と判断されます。
AC Resisted Extension Testの妥当性
慢性肩鎖関節病変に対して、感度0.72、特異度0.85なので、陽性尤度比は4.80、陰性尤度比は0.33になります
陽性尤度比が4.80、陰性尤度比が0.33あるため単独で用いる場合には、Active compression testよりも優れており、検査が陽性/陰性だったときに検査後確率に及ぼす影響は小さいですが、時に重要な確率の変化をもたらします。
関連記事
参考文献
[1]Chronopoulos, E., Kim, T. K., Park, H. B., Ashenbrenner, D., & McFarland, E. G. (2004). Diagnostic value of physical tests for isolated chronic acromioclavicular lesions. The American journal of sports medicine, 32(3), 655–661. https://doi.org/10.1177/0363546503261723