肩の痛みは一般的です。

肩の愁訴の発生率が高いことが示されている職業には、手作業を反復的に行う仕事(Ref)(Ref)、歯科医(Ref)(Ref)、PCを仕事で使う人(Ref)(Ref)、腕を上げた状態で楽器を演奏するミュージシャン(Ref)(Ref)があります。

運動と肩の痛みの関連も強く、水泳では最も頻繁に生じる怪我は肩であり(Ref)(Ref)、怪我の最大76%が肩に関連していると報告されています(Ref)。

またテニス(Ref)、野球(Ref)、ラグビー(Ref)(Ref)(Ref)、サッカー(Ref)、バレー(Ref)も肩の負傷が高いスポーツです(特に酷使している場合は)。

凍結肩は持続的な肩の痛みの一般的な原因の1つであり、人口の2〜5%に影響を与える可能性があります(Ref)。

学生の肩の痛み

高校生のスポーツ選手では、肩の重大な損傷が全損傷の8.3%~10.9%を占めており(Ref)(Ref)、捻挫、脱臼が一般的です(Ref)。

傷害発生率は野球が1万Athlete exposure(AE:選手1名が1回の練習または試合に参加する単位)あたり1.72人、ソフトボールが1万AEあたり1.0人と報告されています(Ref)。

水泳、ボート、レスリング、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどのオーバーヘッドアスリートを対象とした研究では、男性の方が女性よりも肩の痛みの有病率が高いと報告されている(Ref)一方で、バドミントンでは性差がありませんでした(Ref)。

女子競泳選手では肩の痛みや障害を抱えている割合は、8~11歳で21.4%、12~14歳で18.6%、高校生で22.6%、マスターズスイマーで19.4%であり、水泳経験、過去の外傷の発生率の高さ、患者が評価した肩の不安定さ、他のスポーツへの参加の少なさは、肩の痛みや障害と統計的に有意な相関関係があります(Ref)。

 

 

 

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