正中神経の基礎解剖学

2021年6月12日 2分23秒

タム

今回は正中神経の基礎解剖を復習していきましょうか

白タム(学生)

よろしくお願いします。

タム

正中神経の英語表記は"Median nerve"です。
"median"は中央や正中を意味する単語です。

正中神経の始まり

タム

正中神経はC6~Th1の神経根から始まります。

タム

正中神経は腕神経叢の外側神経束(C6,7)と内側神経束(C8,Th1)で構成されています。

タム

側に烏口腕筋、前方に大胸筋と小胸筋、後方に肩甲下筋に囲まれた高さでは、尺骨神経と橈骨神経は内下方に、筋皮神経は外上方にあります。

タム

上腕を下降している際は、上腕二頭筋(上部では烏口腕筋も)、上腕筋、内側上腕筋間中隔で腋窩から肘窩まで続く神経血管構造の通路である内側上腕二頭筋溝(medial bicipital groove)を尺骨神経、上腕動脈、尺側皮静脈、上腕静脈と共に通過します。

内側上腕二頭筋溝

構成：上腕二頭筋、(上部では烏口腕筋)、上腕筋、内側上腕筋間中隔
内容：正中神経、尺骨神経、上腕動脈、尺側皮静脈、上腕静脈

タム

肘を通過すると、円回内筋(pronator teres muscle)の上腕頭と尺骨頭の間を通過します。

タム

前腕部では、屈筋支帯の3横指上あたりで、浅指屈筋の外側端から出て、手根管を通過します。

タム

正中神経は主に掌側の第1~3指と第4指の橈側の感覚を支配しています。

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正中神経の支配筋は
・虫様筋(第1、第2)
・短母指屈筋
・母指対立筋
・短母指外転筋
・方形回内筋
・長母指屈筋
・深指屈筋(第2指、第3指)
・浅指屈筋
・長掌筋
・橈側手根屈筋
・円回内筋
です。