尤度比(Likelihood Ratios)
尤度比は検査の感度と特異度を組み合わせて、特定の検査結果が得られた場合の確率の変化を示すもので、臨床上の意思決定の指針となります。
尤度比には疾患が存在することに有利な確率の変化を示す陽性尤度比(positive LR/+LR)と、疾患が存在しないことに有利な確率の変化を示す陰性尤度比(negative LR/−LR)があります。
positive LR = 感度/(1-特異度)
negative LR = (1-感度)/特異性
陽性尤度比 | 陰性尤度比 | 解釈 |
≥10 | <.1 | 大きな確率変化をもたらす |
5.0-10.0 | .1-.2 | 確率に中程度の変化をもたらす |
2.0-5.0 | .2-.5 | 小さくても時には重要な確率の変化をもたらす |
1.0-2.0 | .5-1.0 | 確率の変化は小さい |
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