タム
白タム(学生)
よろしくお願いします。
鎖骨骨折(Clavicle fracture)の疫学
タム
鎖骨骨折は骨折全体の2.6%を占める一般的な骨折です[Postacchini F et al.,2002]。
最も一般的な骨折部位は、鎖骨の中1/3です。これは鎖骨の中1/3と外1/3の接合部が最も弱いからです。
最も一般的な骨折部位は、鎖骨の中1/3です。これは鎖骨の中1/3と外1/3の接合部が最も弱いからです。
タム
小児や青年期、特に特に13～20歳の男性に多く見られ[Robinson CM et al.,1998]、新生児の出生時外傷の中で最も多いです[Roberts SW et al.,1995]。
白タム(学生)
どういった機序で骨折するんですか？
鎖骨骨折の病因
タム
鎖骨骨折の94%は直接的な外力によって生じ、6%は間接的な力によって骨折します[Stanley D et al.,1988]。
白タム(学生)
鎖骨へ外力がかかるってどういう時があるんですか？
タム
直接的なものは転倒時だったり、スポーツ中ならタックル例として挙げられますね。
白タム(学生)
あーなるほど。
間接的はどういうのですか？
間接的はどういうのですか？
タム
手を伸ばして転倒した時が間接的な力で鎖骨にストレスをかけます。
鎖骨骨折の分類
タム
鎖骨骨折はオールマン分類(Allman classification)が用いられます[Robinson CM et al.,1998]。
この分類は骨折の場所による分類です。
この分類は骨折の場所による分類です。
オールマン分類(Allman classification)
I:骨幹部の骨折で69％を占めます(鎖骨骨幹部骨折)。
II:外側端部の骨折で28％を占めます(鎖骨遠位端骨折)。
III:内側端部の骨折で3％を占めます(鎖骨近位端骨折)。
II:外側端部の骨折で28％を占めます(鎖骨遠位端骨折)。
III:内側端部の骨折で3％を占めます(鎖骨近位端骨折)。
症状
タム
鎖骨固有の症状は以下の3つです。
・上肢の荷重がかかることで生じる肩の下制
・胸鎖乳突筋が鎖骨を上方へ引き上げて皮膚を突き上げるテンティング
・大胸筋が内側牽引することによる鎖骨の短縮
・上肢の荷重がかかることで生じる肩の下制
・胸鎖乳突筋が鎖骨を上方へ引き上げて皮膚を突き上げるテンティング
・大胸筋が内側牽引することによる鎖骨の短縮
タム
またこれに合わせて骨折で一般的な所見もみられます。
・損傷部位の痛み、発赤、腫脹
・変形や軸のズレ
・皮膚を貫通する骨片
・触知可能な段差または間隙
・骨軋轢音
・併発する軟部組織損傷
・損傷部位の下の神経血管障害
・損傷部位の痛み、発赤、腫脹
・変形や軸のズレ
・皮膚を貫通する骨片
・触知可能な段差または間隙
・骨軋轢音
・併発する軟部組織損傷
・損傷部位の下の神経血管障害
白タム(学生)
神経血管構造だと何が考えられますか？
タム
参考文献
・Postacchini F, Gumina S, De Santis P, Albo F. Epidemiology of clavicle fractures. J Shoulder Elbow Surg. 2002 Sep-Oct;11(5):452-6. doi: 10.1067/mse.2002.126613. PMID: 12378163.
・Robinson CM. Fractures of the clavicle in the adult. Epidemiology and classification. J Bone Joint Surg Br. 1998 May;80(3):476-84. doi: 10.1302/0301-620x.80b3.8079. PMID: 9619941.
・Roberts SW, Hernandez C, Maberry MC, Adams MD, Leveno KJ, Wendel GD Jr. Obstetric clavicular fracture: the enigma of normal birth. Obstet Gynecol. 1995 Dec;86(6):978-81. doi: 10.1016/0029-7844(95)00277-X. PMID: 7501352.
・Stanley D, Trowbridge EA, Norris SH. The mechanism of clavicular fracture. A clinical and biomechanical analysis. J Bone Joint Surg Br. 1988 May;70(3):461-4. doi: 10.1302/0301-620X.70B3.3372571. PMID: 3372571.
・Robinson CM. Fractures of the clavicle in the adult. Epidemiology and classification. J Bone Joint Surg Br. 1998 May;80(3):476-84. doi: 10.1302/0301-620x.80b3.8079. PMID: 9619941.
・Roberts SW, Hernandez C, Maberry MC, Adams MD, Leveno KJ, Wendel GD Jr. Obstetric clavicular fracture: the enigma of normal birth. Obstet Gynecol. 1995 Dec;86(6):978-81. doi: 10.1016/0029-7844(95)00277-X. PMID: 7501352.
・Stanley D, Trowbridge EA, Norris SH. The mechanism of clavicular fracture. A clinical and biomechanical analysis. J Bone Joint Surg Br. 1988 May;70(3):461-4. doi: 10.1302/0301-620X.70B3.3372571. PMID: 3372571.