Hillの9視点

「Hillの9視点」はBradford Hillが提案した、ある疾患と環境因子の関係を決定する際、それが因果関係による相関なのか単なる相関なのかを考えるためのいくつかの特性[Ref]。

強固性 要因と疾病が強く関連すること。
一致性 異なる研究者によって、異なる地域・条件・時間に、関連性がくりかえし観察されること。
特異性 特定の要因のみから疾患が発症したり、特定の疾患のみが要因から発症するような、要因と疾病の間に特異的な対応が存在すること。
時間的前後関係 原因と考えられる要因が疾病の発症に時間的に先行すること。
生物学的勾配 要因の程度が強くなるほど疾病の頻度も高くなること。
妥当性 観察された関連性を支持する生物学的知見が存在すること。
一貫性 観察された関連性が、疾病の自然史や生物学に関する既知の事実と一致すること。
実験的研究 観察された関連性を支持する実験的研究が存在する。
類似性 類似した関連性が存在すること。

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