タム
今回は僧帽筋の復習をしていきましょうか。

白タム(学生)
よろしくお願いします。

タム
僧帽筋は背部にある大きくて薄い筋です。
その覆う範囲の大きさゆえ、機能が複雑で混乱してしまう筋です。

タム
僧帽筋の英語表記はTrapezius muscleです。

僧帽筋の起始停止

タム
僧帽筋の起始停止はこのようになっています。
【起始】
後頭骨の上項線、外後頭隆起、項靭帯、第7頸椎以下全胸椎の棘突起および棘上靭帯
【停止】
鎖骨外側1/3、肩峰、肩甲棘

タム
僧帽筋は3つの領域に分かれています。
上部繊維:superior (descending) part
中部繊維:middle (transverse) part
下部繊維:inferior (ascending) part

タム
上部繊維は後頭骨とC6までの項靭帯(nuchal ligament)から起始します。

タム
C7より上の繊維は鎖骨に付着します。

僧帽筋の支配神経

タム
脊髄副神経、頚神経叢によって支配されます。
脊髄副神経は、胸鎖乳突筋を通過した後、頸筋膜(cervical fascia)の浅層と深層の間の後頚三角(Posterior triangle)を下降します。
後頚三角(Posterior triangle)
構成:僧帽筋前縁、胸鎖乳突筋後縁、鎖骨
通過する組織:外頸静脈、頚横動脈、頚神経叢、腕神経叢、頚リンパ節、副神経、胸管

僧帽筋の栄養血管

タム
僧帽筋の上部繊維は後頭動脈(occipital artery)によって栄養されています
中部繊維の栄養血管は浅頚動脈(superficial cervical artery)と頸横動脈transverse cervical artery)です。
下部繊維の栄養血管は肩甲背動脈(dorsal scapular artery)です。

僧帽筋の作用

タム
僧帽筋の作用はこのようになっています。
上部繊維:肩甲骨の上方回旋・内転・挙上、頸部伸展・側屈
中部繊維:肩甲骨の内転
下部繊維:肩甲骨の上方回旋・内転・下制

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