肩関節外転(Abduction)は、肩関節を中心に上腕を体の側面から外側に向けて持ち上げる動作です。
可動域検査では基本軸が肩峰を通る床への垂直線、移動軸が上腕骨で、参考可動域は180°とされています。

肩関節の外転筋は三角筋棘上筋で構成されます。


<後方から見た肩関節外転筋群>

<後方から見た肩関節外転筋群(線)>

<肩関節外転筋の運動神経支配>

神経支配
三角筋 腋窩神経(C5-C6)
棘上筋 肩甲上神経(C5-C6)

三角筋の起始・停止・支配神経・作用

<三角筋の基礎データ>

名称 三角筋(さんかくきん)
英語表記 Deltoid muscle
略称 -
起始 鎖骨の外側端、肩峰、肩甲棘
停止 上腕骨の三角筋粗面
支配神経 腋窩神経
神経根/分節 C5-C6
作用 前部:肩関節:上腕骨の屈曲、水平屈曲
中部:上腕骨の外転、水平伸展
後部:上腕骨の伸展、水平伸展
血液供給 -

<前外方から見た三角筋>

棘上筋の起始・停止・支配神経・作用

<棘上筋の基礎データ>

名称 棘上筋(きょくじょうきん)
英語表記 Supraspinatus muscle
略称 -
起始 肩甲骨の棘上窩
停止 上腕骨の大結節
支配神経 肩甲上神経
神経根/分節 C5-C6
作用 肩関節の外転、(外旋)、上腕骨頭の安定化
血液供給 肩甲上動脈

<後方から見た棘上筋>

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