肩甲骨(Scapula)

肩甲骨は三角形をした骨で、およそ第2~7肋骨を覆っています。
肩甲骨は3つの辺(内側/外側/上縁)と3つの角(上角/下角/外側角)、2つの面(前面/後面)で構成されています。

後面は肩甲棘(scapular spine)によって棘上窩(supraspinous fossa)と棘下窩(Infraspinous fossa)に分かれます[ref]。
烏口突起基部の内側には肩甲切痕(Suprascapular notch)があり、肩甲骨上神経(Suprascapular nerve)が通過します。

肩甲骨は10~20°前傾しており、前額面より外側が30~40°前方を向いています。
肩甲骨が作り出す面をスキャプラブレーン(scapular plane)といいます。

肩甲骨は性差が大きいのが特徴的で、縦幅も横幅も男性のほうが大きいです[Ref][Ref]

烏口突起

烏口突起は鎖骨の外側端の下に位置する肩甲骨の上縁から生じた前方に突き出たカラスのクチバシのような突起です。
烏口突起には小胸筋、烏口腕筋、上腕二頭筋短頭が付着します。

烏口突起の平均的な長さは約29.6~49.51mmで先端の幅は8.46~19.65mm、高さは5.62~14.26mm、中央の幅は10.54~18.28mm、中央の高さは7.40~15.77mmです[ref][ref]。

肩甲棘(scapular spine)

肩甲棘は肩甲骨後面にあり棘上筋が付着する棘上窩と棘下筋が付着する棘下窩を分けています。

肩甲切痕

肩甲切痕は肩甲骨の上縁にある、肩甲骨上角と烏口突起の間にある切れ込みの部分で、肩甲上神経が通過しています。

また、肩甲切痕の上方の切れ込み部分には上肩甲横靱帯が張りScapular foramenを形成します

肩甲切痕は非常にバリエーションに富んでおり、通常の切れ込み状のもの以外にも上肩甲横靱帯が完全に骨化して閉じていることもあります[ref
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肩甲棘(scapular spine)

肩甲棘は肩甲骨後面にあり棘上筋が付着する棘上窩と棘下筋が付着する棘下窩を分けています。

 

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