ブログ

プログレッションとリグレッション【トレーニング】


筋トレや運動療法を行う上で重要なことがプログレッションとリグレッションです。

しかしプログレッションとリグレッションを誤って捉えてしまうと怪我のリスクとなることがあるため一度おさらいします。

プログレッション(progression)

プログレッションは日本語でいえば、進歩、前進、進行という意味があり、トレーニングのレベルを上げていくことを指します。

典型的な例でいえば、

スクワットのプログレッションとしてシングルレッグスクワット。

ハーフスクワットのプログレッションとしてディープスクワット。

重りを持つことでもプログレッションできます。

ジャンプスクワットにすることもできます。

プログレッションパターンはトレーニングにおいて多くのパターンを作ることができますが、闇雲に行うべきではありません。

プログレッションは目標に向かうべきです。

いくらトレーニングの負荷を高めていくといってもそれが目的から遠ざかっては意味がありません。

例をあげるのなら、ACL再建手術後のリハビリで、ニーインしないようにトレーニングしているにも関わらず、スクワットのプログレッションは重りの重量を上げていくだけ。

これではいつまでも目的に辿り着けません。

プログレッションは目的からリグレッションしたものを段階的に目的に近づけていくことです。

リグレッションせずにプログレッションは行えないのでリグレッションの意味をみていきます。

リグレッション(Regression)

リグレッションは日本語では後戻りや退行という意味があります。

トレーニングレベルを下げる時に使われ、プログレッションの対義語になります。

リグレッションは目的の動作(トレーニング)ができない時に、目的を目指したまま負荷を下げる時に使われます。

単に負荷を下げるということではありません。

患者の身体状態に応じて極力目的にあった動作を目指していくべきです。

しばしばありがちなのはリグレッションしすぎてトレーニングを指導する様子です。

リグレッションするということは目的から遠ざかっていくということです。

リグレッションは目的の動作が出来なくて仕方なくすることなので、極力しすぎない方が良いです。

リグレッションは目的から極力離れないように負荷を下げるため難しいのです。

プログレッションはこのリグレッションを戻していく行為です。

つまりプログレッションというのはリグレッションありきです。

ACL再建術後を例にします。

目的は再発予防と競技復帰です。

しかし術後は走ることやジャンプすることすらできません。

だからスクワットをするのです。

スクワット自体が目的ではありません。

だからスクワットが上手くできれば片足スクワットにしたりランディング(着地)に以降していきます。

低負荷なトレーニングは常に、できない理由があるから行っていることを忘れてはいけません。

-お知らせ-

当サイトでは疼痛治療をより良いものにアップデートするためのツールをいくつか提供しています。
  • 疼痛リテラシーアップデート
疼痛治療では「痛みとは何か」を理解する必要があります。 その理由は単純で疼痛治療の目的に「疼痛」が含まれるからです。 何をするか、どのようにするかは常に目的ではありません。 目的である疼痛が何かを理解しなければ治療は目的に向かうことが難しくなります。 もしかしたら、治療がうまくいかない時は目的を見失っているのかも知れません。 疼痛リテラシーアップデートは現在の疼痛科学に基づいた疼痛を解説します。
  • 疼痛科学に基づいた運動療法
疼痛科学に基づいた運動療法は、理論ではなく実技中心です。 従来の運動療法は機能やバイオメカニクスに基づいたものが多く、しかし統計的にみてそれらの運動療法は大きな成果を挙げられませんでした。 疼痛科学に基づいた運動療法は、科学に基づいた運動療法です。 機能やバイオメカニクスという狭い視点から脱却し、運動療法をより良いものに変えたい方にお勧めです。  
1980円 疼痛リテラシーアップデート
2980円 疼痛科学に基づいた運動療法
500円 科学的にみた姿勢と腰痛【2020】
RELATED POST