従来の翻訳支援ツールと問題点
これまで2つ翻訳時に効率を上げるツールを作りました。
・Ver.1
・Ver.2
Ver.1の問題点
この2つは機能的にも異なっていて、「Ver.1」は文章の整形機能とDeepL翻訳、みらい翻訳、Google翻訳の中から翻訳するサイトを選べる機能がメインでした。
しかしみらい翻訳は2000文字制限、DeepL翻訳は1日に翻訳できる量に制限があり恐らくその量は徐々に減ってきています。そのため数万文字を一気に翻訳するにはこの2つは向いていません。
Ver.2の問題点
そこで作ったのは「Ver.2」です。Ver.2は文章の整形機能とGoogle翻訳の組み合わせで、DeepLやみらい翻訳より精度は落ちますが、PCかつGoogle chrome以外のブラウザであれば同時に何文字でも翻訳できます。
Google翻訳は5000文字制限ですが、数万文字の文章でも自動で文章を5000文字以内ずつ、文の途中ではなくしっかり文末で分割し、同時にタブを複数開いて分割した文章を各タブに貼り付けることで同時に何文字でも翻訳できるようになっています。Google chromeは1度に複数タブを開けないようになっているためこの機能が使えません。
Ver.2の問題点は文字数があまりにも多いとタブが増えすぎて翻訳した文章をコピーしてまとめるのが地味に手間だったところです。例えば5万文字を一気に翻訳するとタブは最小でも10個開くことになり、英語と日本語を1つにまとめようとすると最低でも20回コピペする必要があります。
そこで5000文字より多い文章を一気に翻訳できるサイトを探したら1万文字まで同時に翻訳できるサイトを見つけました。これなら5万文字を一気に翻訳する時のタブは最小で5個になり、一番時間がかかっていた翻訳後の文章をコピペする回数も10回になります。
翻訳支援ツールVer.3
翻訳支援ツールVer.3はVer.1-2と同様文章の整形機能もあるので、文中に余計な改行があっても直してくれます。
使い方もシンプルで文章を貼り付けて翻訳ボタンを押すだけで同時に全ての文章を翻訳します。
1文ずつ区切るために"."の後に改行を追加しますが、小数点(3.14)や参考文献(文章. 1)のように文末でなくても"."がありこの後にも改行が含まれてしまうため、"."の後に数字が来る場合は改行しないようになっています。
ただし"e.g."のようにそれ以外の条件で"."がある場合は改行してしまうため翻訳後に修正する課題は残っています。
この問題があるにも関わらず"."後に改行を追加する理由は、文末で改行があった方が翻訳精度が上がることと、翻訳後の文章を並び替えるのに役立つからです。