
神経根症では、神経学的な検査が他の疾患の鑑別のために重要です[1]。
動画では肩関節を外旋位にしていますが、外旋をせずにテストをすることができます。
ただし、C6の検査も鑑別のためにすることを考えると、外旋位の状態の方が時間短縮になります。
また三角筋のMMTは抵抗をかける方の手と反対の手で、患者の健側の肩を把持することで、患者の代償動作を軽減することができます。
さらに三角筋のMMTは患側と健側両方同時に行うこともできます。
動画内で、「感度」「特異度」という表記が出てきますが、感度が高い検査は疾患の除外に有用で、特異度が高い検査は疾患の確定の役に立ちます。
上腕二頭筋と三角筋を重要なC5筋です。
C 5の主要な感覚野は肘の前外側です。
上腕二頭筋反射の検査では、拇指を上腕二頭筋腱の上に置きます。ハンマーで拇指を軽く叩き、上腕二頭筋の収縮と肘の屈曲を観察します。
参考文献
[1]Bogduk N. On the definitions and physiology of back pain, referred pain, and radicular pain. Pain. 2009 Dec 15;147(1-3):17-9. doi: 10.1016/j.pain.2009.08.020. Epub 2009 Sep 16. PMID: 19762151.