解剖学は覚えることが多く,苦労する.
時間が経つことで忘れてしまうものも多い.

学生であればカリキュラムにもよるが半年-1年程度で全ての筋や骨について覚えることになる.
そこで効率的に解剖学を覚える方法が役に立つ.
またここで紹介する方法は卒後,国家資格を有した後,解剖学を勉強し直す際にも役立つ.

シンプルな学び方

ここでは例外はあるとしても基本的に,情報量は少ないほど初学者に優しいことを前提にする.

検体や高度な画像を見ても複雑で,どこがどこの組織か分からず難しい.教科書を見るのとはわけが違う.精巧に書き込まれた解剖図を見ても内容の理解が難しいことは多い.

単純化されたイラストでさえ情報量が多いと分かりにくいと感じる.
学生の頃,初めてこのローテーターカフの断面図は見た時,どこから見ればいいのか分からなかったことを覚えている.

ここに書かれている筋や靱帯を学んでみて,やっとこの図がシンプル化された分かりやすいものだと実感することができるようになった.
分からないものが多い時ほど,情報は単純化し,少なくした方が理解しやすい.

筋の簡略化

教科書や解剖学書も初学者にとっては情報量が多く複雑に感じることがある.

例えばこの図の棘下筋を見ても起始はどこで,どこに停止するのかパッと見て把握するのは難しい.

そこで解決するためにここから情報量をできるだけ減らしてみる.

ここまで単純化すれば,どこから起始して,どこに停止するのか,筋が収縮した際にどの方向に引っ張られるのかまでイメージしやすい.

この方法は勉強の時短にもなる.
走行を理解するために筋をイラストで描いてみるという人もいるが,筋を線で描けば1つの筋に対して1-3ライン程度,数秒で描き終わる.
そのため短時間で多くの筋の起始・停止・走行・作用を覚えやすい.

ちなみにこのコンセプトで筋の作用のインフォグラフィックも作成している.

まとめ

筋は線にするとイメージしやすい.
情報を単純化することで正確性は失われるが,より複雑で正確な情報は後から学ぶこともできる.

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