
翻訳ツールとしてDeepLは一般的によく使われています。
Google翻訳よりもDeepLの方が翻訳が自然な文章だったり、みらい翻訳の方がおそらく専門用語の翻訳は優れているものの2000文字制限があるため、DeepLの5000文字制限の方が長文翻訳できるのがその理由だと思われます。
DeepLはDeepLのウェブサイト(Ref)で利用することも、拡張機能(Ref)でchrome内ならどこでも使うことも、アプリ(Ref)をインストールして使うこともできます。これらの中で便利であるにも関わらずあまり知られてなさそうな機能があるため紹介します。
翻訳時に困ることとDeepLでの解決方法
翻訳していて困ることとして、文章がコピーできないことがあります。通常コピー制限がかかっているPDFやWebページ、画像化されている文章はコピーできません。
(コピー制限がかかっているPDFやWebページもコピーする方法もあります)
この場合、文章をDeepLに挿入できないため困ります。文章全てを手打ちすることもできますが、作業効率はひどく落ちます。
実はこの問題を解決するOCR(画像内の文字を読み取る)機能がDeepLのアプリについています。(しかもちょっと隠されてます)
DeepLのアプリは2回コピーするキー入力(Ctrl+Cまたは⌘C)をすると選択した文章をアプリで翻訳する機能は知られているかもしれません。
実はこの環境設定の下に、OCRの設定があります。
Windowsの場合は[Ctrl+F8]、Macの場合は[Shift+Cmd+2]で使用できます。
[Ctrl+F8]または[Shift+Cmd+2]を押すと画面選択ができるようになり、選択した範囲の文章を読み取り翻訳してくれます。Mac限定のさらに使い勝手が良いアプリ
このDeepLの機能ですが、欠点があるとすれば必ずDeepLに貼り付けてしまう点と、読み込んだ文章をクリップボードに保存されないことです。(あと少し遅い)
DeepLは文章の途中で改行があったり、文末と文頭が連続しているとうまく翻訳できません。そのため2行以上の文章をOCRで読み取る場合、高確率で適切な翻訳ができません。そのためDeepLで読み込んだ後に文章を整形する手間が発生します。
そのため、DeepLと同じように文章を読み取る機能があり、それをクリップボードに保存できればより効率が良いです。
そんなアプリが「Sensible Paster」です。Sensible Pasterは文章を読み取りクリップボードに保存する機能のみなので、使いやすく応用しやすいです。ショートカットキーは[Command+Control+6]です。
DeepLアプリによるOCR機能で文章の読み取り→翻訳→文章の整形→翻訳し直しをするよりも、Sensible PasterのOCR機能で文章の読み取り→文章の整形→翻訳の方が手間は4工程から3工程へ1工程省けて早くなります。もし改行のない1文のみを翻訳するなら文章を整形する必要がないためDeepLアプリの方が早いですが、2行以上ならSensible Paster+DeepLの方が早くなります。
そのためどちらかを使うというよりは使い分けるのが最も効率的です。