屈曲(Flexion/Forward Bending)

検者は後方または側方から患者を観察します。

患者は口を閉じた状態で顎が胸部に触れるように屈曲します。
顎と胸部の間に二本指の空間があるか、80~90度の屈曲で正常と判断されます[1]。

▶︎胸椎や腰椎の曲線の変化は頸椎の可動性に影響するため、これらのアライメントに注意を払う必要があります。
▶︎頸部の屈曲時に左右に側屈や回旋がないか注意する必要があります。

伸展(Extension/Backward Bending)

検者は、患者の後方から動きを観察します。
患者にあごを上げて天井の方を見るよう頸部を伸展します。

顔が水平面上まで伸展するか、70度伸展すれば正常と判断されます[1]。

側屈(Lateral Bending/Side Bending

検者は患者の後ろに立って動きを観察します。
患者には肩に耳を近づけるように頸部を動かします。

この時、肩を代償性に上げないように注意します。側屈時の曲線の屈曲は部分的な可動性の大きさを示している可能性があります。
正常な可動域は20~45度です[1]。

回旋(Rotation)

検者は患者の後ろに立って動きを観察します。
患者は、顎が肩に向かって動くように頭部を水平面上で回転させます。

代償性に体幹を回旋しないように注意する必要があります。
あごから肩峰までの距離を測ることでも可動域を測定することができます。
正常な可動域は70~90度です[1]。

 

 

参考文献

[1]Magee DJ. Orthopedic Physical Assessment, 5th edn. St. Louis, MO: WB Saunders, 2008.

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