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バイオテンセグリティ


筋膜(fascia)は体を覆うボディスーツのような表現をされることがありますが、より適切に表現をするのであれば、体の縦糸と横糸のようなものです。

ボディースーツのように組織を覆うというよりは、中まで入り込み連続体を構成します。

それはまるで、全身を刺繍する糸のようです。

筋膜以外の組織をすべて除去すると、体の構造と形態は明瞭になります。

筋膜は連続体であり、細胞レベルから生物レベルまで階層的に連続した構造です。

バイオテンセグリティとは

テンセグリティは張力(テンション)と統合(インテグリティ)から作られた造語です。

テンセグリティは自立構造であり重力には依存しません。ミツバチの巣のセルのように、細胞は周囲の圧力に順応する必要があります。

テンセグリティ構造は低エネルギー構造で、最小の材料を用いて空間つくり、最大の強度を与えます。

システムには常に緊張がつきまといます。この緊張が連続張力」を与えます。連続張力はテンセグリティの必須要素です。

テンセグリティ構造の力学は以前生物学的構造に適用されてきたレバー力学とは全く異なります。

 

レバー力学とは対照的にテンセグリティ構造は張力と圧縮のみを持ち、せん断やトルクはなく、曲げモーメントもありません。

 

空間内の方向は、構造がどのように機能するかには影響しません。

 

力は、レバーシステムのように局所的に集中するのではなく、システム全体に分散されます。

これにより、エネルギー効率の高いシステムが実現します。

 

テンセグリティは運動に対して瞬時に形を変え、新たなテンセグリティを作ります。

これが形態と機能の安定性を与えながら、関節を自由に動かすことを可能にします。

 

この動画(18:10~)は人体内の筋膜を構成する原繊維によるテンセグリティ構造と、筋の動きによってどう動作しているかを表しています。

同じ動画で(11:37~)をご覧ください。これは生きた人体の筋膜のテンセグリティ構造です。この繊維は原繊維と呼ばれますが、水水しくそしてキレイなテンセグリティを作っているのがわかります。

 

こちら↓の動画をご覧ください。

これは生物レベルでのテンセグリティモデルを表現しています。

一部分が動けばそれにともなって全身が変化しています。

 

従来身体のバランスはマッスルインバランス理論のようにある組織が短縮またが伸張することで、”その部位の”骨の距離に変化を与えると考えていましたが、このモデルをみると人体がそんなに単純なものではないことがわかります。

 

よりシンプルなテンセグリティ構造はこちら↓をご覧ください。

木の棒は人でいえば骨のような固い組織で、白い伸縮性のある布は筋膜のような張力のある組織を表しています。

 

おまけ

筋膜と温度の関係、そして臨床応用に関するnoteを作成しました。↓

筋膜と温度の関係がわかれば臨床もまた変わるかもしれません。

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