肘筋の起始・停止・支配神経・作用

肘筋は小さな三角形の筋で、肘の後面に位置し、上腕骨の遠位部から尺骨の近位部まで伸びています。

<肘筋の基礎データ>

名称 肘筋(ちゅうきん)
英語表記 Anconeus muscle
略称 -
起始 上腕骨外側上顆
停止 肘頭の外側面
支配神経 橈骨神経
神経根/分節 C7-C8
作用 肘関節:前腕の伸展の補助
血液供給 反回骨間動脈

<後方から見た肘筋>

肘筋の起始

起始 上腕骨外側上顆
肘筋は「上腕骨外側上顆(Lateral epicondyle)」から起始し、下内方へ向かって走行します。

肘筋の停止

起始 肘頭の外側面

起始から下方へ向かって伸びた肘筋は「肘頭(Olecranon)の外側面」に停止します。

肘筋の支配神経

支配神経 橈骨神経

肘筋は「橈骨神経(Radial nerve)」によって支配されています。

肘筋の作用

作用 肘関節:前腕の伸展の補助

肘筋は「肘関節において前腕の伸展の補助」をします。さらに、背側の関節包の緊張を保ち、特に前腕の回内運動時に、尺骨を安定させる付加的な機能を有すると考えられています。

肘関節伸筋

肘関節の伸筋上腕三頭筋肘筋で構成されます。


<後方から見た肘関節伸筋群>

<後方から見た肘関節伸筋群(線)>

<肘関節伸筋の運動神経支配>

神経支配
上腕三頭筋 橈骨神経(C7-C8)
肘筋 橈骨神経(C7-C8)

肘筋の血液供給

血液供給 反回骨間動脈

肘筋は「反回骨間動脈(Recurrent interosseous artery)」によって栄養されています。

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参考文献
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[5]Schünke, M., Schulte, E., & Schumacher, U. (2016). Atlas of Anatomy. Thieme Medical Publishers.
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