目次
0.筋の作用を視覚化したい
「作用をわかりやすく表現したい」ということで,作用をインフォグラフィック化してみようと思う.
統一感を持たせるため,配色を限定する.
できるだけ情報量を減らして,重要な情報だけ目立たせるため,骨は目立たない1色,筋も目立たない1色,目立つ作用の線1色で構成し,輪郭線は目立たないように白にする,背景が白でも黒でも極力みやすくする.
備忘録として色の情報をまとめておく.
・作用:オレンジ(#FEAE00),目立つ色
・骨:ライトグレー(#D4D4D4),目立たない色,大体どの色のとも合う,他の色を邪魔しない.
・筋:ターコイズ(#69BBBF),作用ほど目立たないがオレンジと補色関係に近く相性が良い.
今回は棘上筋作成する.
1.棘上筋の作用のインフォグラフィック
棘上筋の作用は肩甲骨に対する上腕骨の外転である.棘上筋は外転のインフォグラフィックのみ作成する.
書籍によっては棘上筋の外旋作用があるとするものもあるが,個人差や肢位の少しの変化で外旋作用がなくなり,インフォグラフィックでも表しづらいためここでは作成しないことにする.
<棘上筋の基礎データ>
名称 | 棘上筋(きょくじょうきん) |
英語表記 | Supraspinatus muscle |
略称 | SSP |
ラテン語 | musculus supraspinatus |
起始 | 肩甲骨の棘上窩 |
停止 | 上腕骨の大結節 |
支配神経 | 肩甲上神経 |
神経根/分節 | C5-C6 |
作用 | 肩関節の外転,(外旋),上腕骨頭の安定化 |
血液供給 | 肩甲上動脈 |
備考 | 棘上筋は肩関節の外転に重要な役割を果たしており,ローテーターカフ/回旋筋腱板(Rotator cuff)の一部として肩の安定性にも寄与している.ローテーターカフを構成するのは主に棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の腱である. |
1-1.棘上筋の作用のインフォグラフィック.001
どの画像も大きさは1698x1698,背景は透過,拡張子は.webpに統一.ファイルサイズは大体30KBくらいになる.
走行を分かりやすくするため筋の走行は面ではなく線+矢印で表す.ただし安静位に限り面で表す画像も作成する.棘上筋は2本の繊維で表現する.これは前部繊維と後部繊維を意識している.画角は肩甲骨を正面に捉えているため後方から見た図ではない.

1-2.棘上筋の作用のインフォグラフィック.002
「棘上筋の作用のインフォグラフィック.001」の筋を面で表したバージョン.

1-3.棘上筋の作用のインフォグラフィック.003
上腕骨が地面と水平になる位置のインフォグラフィック.外転は冠状面ではなく,スキャプラプレーン上に近いラインを通過している.

1-4.棘上筋の作用のインフォグラフィック.004
上腕骨と肩甲骨棘上窩の面が垂直なる位置のインフォグラフィック.
