肩鎖関節損傷の基礎

白タム(学生)
よろしくお願いします。

肩鎖関節損傷(Acromioclavicular joint injury)

タム
肩鎖関節損傷は肩峰に直接外力が加わった場合に発生します。
転倒やスポーツでの接触が例として挙げられます。

肩鎖関節損傷の症状

タム
圧痛、腫脹、可動域制限の他に
Cross-arm adduction test(90度肩を水平内転する)で陽性となります[Docimo S et al.,2008]。
ロックウッド分類のType III以上では、鎖骨の外側に目視できる変形が見られることがあります。

ロックウッド分類(Rockwood classification)

タム
ロックウッド分類では肩鎖靭帯(Acromioclavicular ligament)、烏口鎖骨靱帯(coracoclavicular ligament)、関節包、鎖骨の変位、三角筋、僧帽筋の病態に基づいて分類されます。

[三角筋]

[僧帽筋]


[肩鎖靭帯]


[烏口鎖骨靭帯]

ロックウッド分類
TypeⅠ:肩鎖靭帯のみの捻挫
TypeⅡ:肩鎖靭帯および関節包断裂、烏口鎖骨靭帯捻挫、鎖骨遠位端の小さな挙上と肩鎖関節の離開、三角筋と僧帽筋はわずかに剥離している可能性がある
TypeⅢ:肩鎖靭帯・関節包・烏口鎖骨靭帯の断裂、鎖骨遠位端の中程度の挙上、ピアノキーサイン、三角筋と僧帽筋が剥離している可能性が高い
TypeⅣ:肩鎖靭帯・関節包・烏口鎖骨靭帯の断裂、鎖骨の後方変位、三角筋と僧帽筋が剥離している可能性が高い
TypeⅤ:肩鎖靭帯・関節包・烏口鎖骨靭帯の断裂、鎖骨は顕著に挙上する、三角筋と僧帽筋が剥離している
TypeⅥ:肩鎖靭帯・関節包・烏口鎖骨靭帯の断裂、鎖骨は烏口下に下方変位している、三角筋と僧帽筋が剥離している

参考文献

・Docimo, Salvatore & Kornitsky, Dellene & Futterman, Bennett & Elkowitz, David. (2008). Surgical treatment for acromioclavicular joint osteoarthritis: Patient selection, surgical options, complications, and outcome. Current reviews in musculoskeletal medicine. 1. 154-60. 10.1007/s12178-008-9024-5.

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