
医学論文を読む際に、文章すべてを和訳する場合もあれば、知らない単語だけ和訳したい時もあると思います。
例えば論文のタイトルを和訳した時にはわざわざタイトル全てを翻訳機にかけなくても、知らない単語だけ意味がわかれば和訳できるケースがあります。また英語の勉強のために、英文を読む際には文章全てを翻訳するのではなく、知らない単語だけすぐ調べられると便利です。
そんな時にマウスカーソルが当たっている英単語の意味を画面に常に表示してくれる拡張機能があります。
しかし、ここで紹介する拡張機能は常に翻訳されると画面の一部を占めてしまって作業の邪魔になるので、使わない時にはオフにしておきたいです。
そこでここではまずは和訳に便利な拡張機能から紹介し、その後拡張機能のショートカットキー割り当て方法を紹介します。
Mouse Dictionary
今回紹介したい和訳に使える拡張機能は「Mouse Dictionary」です。
Google chrome(またはchromeの拡張機能を使えるブラウザ)で開いたWebページの英単語にカーソルを合わせると画面右に日本語訳を表示してくれます(下図参照)。
ここではEmpiricalにカーソルが当たっていて右に「経験を基礎とする」と和訳が表示されています。
文字を選択したりクリックする必要がなく、カーソルを合わせるだけで表示するため高速で和訳を知ることができます。
しかし画面右を大きく埋め尽くすため、けっこう邪魔になります。
通常この機能を一時的にオフにするにはchromeの右上にある拡張機能のアイコン(下図参照)をクリックする必要があります。しかしいちいちカーソルを右上に持っていきオンオフするのは手間なのでショートカットキーを割り当てることでこの手間を省くことができます。
ショートカットキーの割り当て方
まずchromeのショートカットキーの割り当てるページに行きます。
URLのところに「chrome://extensions/shortcuts」と入力することで開くことができます。
その中から、Mouse Dictionaryの項目を見つけます(下図参照)。
この中の「拡張機能を有効にする」の行にある鉛筆アイコンをクリックし、使いやすいキーを割り当てます。この時他のショートカットキーに干渉しないよう注意して下さい。
私の場合はMacなので、翻訳する(translate)の頭文字をとって[⌘+t]としたいですが、[⌘+t]は新規タブを開くと被るため使用したくありません。
翻訳はよく使うため、覚えやすく使いやすい位置に設定したいです。そのため右手で簡単に入力できる[⌘+,]に設定しました。また英文の発音をすぐに確認したいため、選択した文章を任意の言語で読み上げてくれる「Read Aloud: テキスト読み上げ音声リーダー」という拡張機能を[⌘+.]に割り当てています。
「Read Aloud」は選択した単語や文を読み上げてくれます。この画像の例では「Emprical」を読み上げてくれます。機械の読み上げのため完全にネイティブ発音ではありませんが設定を英語にしておけばネイティブ発音に近い音を聞くことができます。
英語関連で似た機能を近くに配置したいため、意味の確認は[⌘+,]、発音の確認は[⌘+.]に割り当てています。
このように自分にとって使い勝手の良いショートカットキーがあるため、全員とりあえずここにしとけば良いショートカットキーはありません。自身の環境に合わせて丁度良い位置を設定してみて下さい。
最後に
ここでは英語関連の拡張機能にショートカットキーを割り当てましたが、同様の方法で好きな拡張機能にショートカットキーを割り当てることができます。拡張機能は便利ですが機能や使い方によっては最初からあるchromeの機能や使い勝手に干渉してしまいます。そのためよく使う割に邪魔にもなりうる拡張機能にはショートカットキーを設定しておくと便利です。