解剖学

中足趾節関節の機能解剖学


中足趾節関節の機能解剖学

中足趾節関節は中足骨と基節骨によって構成されています。

中足趾節関節の近位は中足骨頭、基節骨基部、種子骨、種子骨溝があります。

中足趾節関節の特徴は背側面で発達した関節面の広さです。

この関節面の増大が人類の進化の中で効率的な二足歩行を実現する骨適応の1つです。

中足趾節関節が大きく背屈することで、歩行時の垂直にかかる中足趾節関節への負荷の曝露に対して安定性と可動性の維持を実現しています。

 

中足趾節関節は古典的には蝶番関節に分類されていました。現在では中足趾節関節は横方向と矢状面上の動きが可能であるため、楕円関節(滑走蝶番関節)に分類されます。

 

第一中足趾節関節の最大背屈は基節骨が第一中足骨頭を上方に滑走した時にのみ可能となります。この滑走運動がなければ、第一中足骨頭における足背部での圧迫が生じます。

 

第一中足趾節関節の背屈は短拇趾屈筋と足底腱膜の張力によって制限されています。

実際足底腱膜を切断することで第一中足趾節関節の背屈可動域は10度増加します。

2~5中足趾節関節の矢状面運動は関節包と足底部(Plantar plate)により制限されます。

また、全ての中足趾節関節の水平面運動は側副靭帯により制限されます。

中足趾節関節における矢状面運動は正常な運動にとって重要です。

横断面運動の範囲は小さく歩行サイクル中の機能的意義はありません。

昔と今の外転と内転を区別する基準線は異なります。

現在では矢状面上の正中線を基準にされています。つまり母趾外転筋は実際には内転筋です。

1st ray

1st rayは内側楔状骨と第1中足骨から構成されます。

1st rayの運動は、正面および矢状面の両方に対して約45°にある軸で起こります。

この軸の位置は背屈/底屈と内反/外反を同程度で可能にします。

前脛骨筋と長腓骨筋が第1中足骨底および内側楔状骨に強く付着しているにも関わらず、背屈運動は第1中足骨内側楔状関節の足底関節包によって制限されます。

平均的な1st ray4.37°背屈し、楔状骨の形状は運動に影響しません。

2nd-4th ray

2nd ray3rd rayはそれぞれ楔状骨と中足骨で構成されています。

4th rayは中足骨のみで構成されています。

これらの軸の正確な位置は決定されていませんが足根中足骨関節のすぐ近位の横断面にあると仮定されています。

これらの軸を中心とした運動は矢状面でのみ起きます(背屈/底屈)が、小さな滑走運動が存在するため、固定された運動軸を割り当てることはできません。

5th ray

5th rayは第5中足骨のみで構成されます。

5th rayほ矢状面に対して35°横断面に対して約20°の位置にある運動軸の周りを運動します。

この軸の角度により背屈/底屈と内反/外反を可能にしています。

軸が横断面に対して20°傾いているため、わずかながら、臨床的に有意な内転/外転が存在します。

1st rayと同様に、5th rayの運動も関節包靭帯の張力によって制限されます。

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