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棘上筋は痛みを起こしやすい筋肉【ストレッチとトレーニングも紹介します】


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今回は棘上筋(きょくじょうきん)について書きます。

棘上筋は肩にある筋肉で、肩甲骨に乗っかっています。

棘上筋は肩を動かす際の重要度がかなり高い筋肉です。

▶︎棘上筋は肩甲骨から始まる筋肉

この図をみるとわかりますが、棘上筋は肩甲骨の上に乗っかっています。

棘上筋

肩甲骨の形を理解するとより棘上筋が分かりやすくなります。

肩甲骨の後ろにある骨の出っ張りを肩甲棘といいます。その上のぽっかり空いた穴これを棘上窩といって棘上筋がはまり込みます。

棘上筋は肩甲骨の後面に張り付いている筋肉の一つですが、イメージとしては肩甲骨の上に乗っかっている筋肉という認識で問題ありません。

▶︎棘上筋は上腕骨に終わる

上腕骨といっても上腕骨はかなり大きな骨なのでそのどこに付着しているかが重要になります。

棘上筋は上腕骨の大結節(だいけっけつ)と呼ばれるところに付着します。

大結節は上腕骨の上方で、外側にある骨の出っ張りです。


前から見た図

▶︎棘上筋の走行

棘上筋は肩甲骨と上腕骨に付着していることが分かりました。

付着が分かると次に重要になるのは、どんなルートを通って肩甲骨と上腕骨を繋いでいるかです。

これを専門用語では「走行」と呼びます。

走行は筋肉の働きを理解するには必須の知識です。

棘上筋はまず肩甲骨から始まります。肩甲骨の棘上窩です。

そこから外側に向かって筋繊維は走り、肩甲骨の肩峰(けんぽう)の下を通ります。

肩峰

その後、上腕骨の上を通り、上腕骨の外側にある大結節に終わります。

棘上筋が収縮するとこの走行が縮まるように骨を動かします。

多くの場合、肩甲骨の方が固定されているので肩甲骨の棘上窩に対して上腕骨の大結節が近づくように骨を動かします。

▶︎棘上筋の役割(作用)

棘上筋の作用は肩の外転です。

外転とは、腕を外に挙げる動きです。

解剖学書としては外転でいいのですが、実際の動きはもう少し複雑です。

先程、肩甲骨の棘上窩と上腕骨の大結節を近づける作用があると書きました。

棘上筋の作用を理解するにはこの形をしっかりイメージする必要があります。

大結節を棘上窩に近づけると何が起きるでしょうか?

確かに肩は外転します。しかし大きく外転しないのがイメージできるかと思います。

それよりも、上腕骨を肩甲骨に押し付ける様な役割が大きいです。

上腕骨を肩甲骨に押し付け、安定させています。

棘上筋

さらに大きく肩を外転するときは上腕骨の上部(上腕骨頭)が下に下がるような役割を持ちます。

棘上筋だけで大きく外転できないとなると外転作用を持つ筋肉は他にもあります。

それは三角筋です。

三角筋と棘上筋が協働して働くことで腕を外転しています。

棘上筋が上腕骨を安定させ、三角筋が上腕骨を引き上げます。

▶︎同じ支配神経の筋肉

神経に関しては必要とする人が限られます。医療系であれば必須ですが、それ以外の場合は対して必要がありません。

棘上筋は肩甲上神経(けんこうじょうしんけい)によって支配されています。

肩甲上神経に支配されている筋肉は棘上筋のほかに棘下筋があります。

▶︎インナーマッスル?

三角筋と棘上筋はどちらも腕を外転させる筋肉ですが、細かな話をすれば役割が微妙に異なります。

棘上筋は上腕骨(腕)を内側に引き込み安定させる役割を持ち、その上で三角筋が上腕骨を外転します。

この関係から棘上筋をインナーマッスル、三角筋をアウターマッスルと呼ぶ事があります。

棘上筋の機能低下により上手く肩を外転できなくなり損傷に繋がると言われています。(肩板損傷など)

▶︎ローテーターカフ

棘上筋は他の筋肉群と合わさってローテーターカフ(回旋筋腱板)というユニットを作成します。

棘上筋が働かなくなることで腱板損傷すると書きましたが、この腱板はローテーターカフの事です。

ローテーターカフは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋によって構成されています。

これらは全てインナーマッスルと呼ばれ、肩を外転する際に上腕骨と肩甲骨の連結を安定化させます。

▶︎本当に痛めやすい

このローテーターカフは臨床においてよく痛めている人に遭遇します。

本人は50肩だと思って来院されている事が多々あります。

私自身は経験がありませんが、見ている限りかなり痛そうです。

人によっては少しでも外転すると激痛が走る場合もあり日常生活には大きな支障をきたします。

▶︎棘上筋のストレッチ

棘上筋をストレッチする必要があるかはともかくとして棘上筋のストレッチは存在します。

https://youtu.be/S4JoZx7MNOs

背中で腕を反対側に引っ張る事で肩の上に伸張感を感じればストレッチできています。

▶︎棘上筋の筋トレ

棘上筋の筋トレ方法です。

重りを持った状態で親指を下にして外転運動をして、肩の上に疲労感や熱感を感じれば棘上筋の筋トレが出来ています。

https://youtu.be/Xwdgcb11g34

▶︎まとめ

  • 棘上筋は肩の外転において大切な筋肉です。
  • 棘下筋、肩甲下筋、小円筋と合わせてローテーターカフと呼ばれます。
  • 棘上筋はインナーマッスルに分類されることがあります。
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