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関節可動域制限の原因であるROM sensitizationを解説します


感作については過去触れたことがありますが、ROMとの関連については書いたことがないのでここで解説します。

従来

ストレッチや筋長検査における制限因子は筋などの軟部組織性のものと考えられていました。

しかし今では単に軟部組織による制限ではなく、感作による制限が起きると考えられています。

ROM sensitization

感作とは、末梢からの侵害刺激を反映しない形で、中枢神経系が変化し、痛みが歪んだり、痛みが生じる神経学的過程です。

痛覚以外も痛みと感じます。

この感作による制限をROM sensitizationといいます。

ROM制限は痛みや不快感によるものです。

これをstretch tolerance modelといいます。

toleranceは日本語で、耐性です。

つまり長期的にストレッチすることで可動域が上がる理由は単にストレッチの痛みに鈍感になっただけで、組織に変化はみられません。

ストレッチは組織へのアプローチではなく、神経系へのアプローチです。

そのため従来のストレッチで筋をどうこうするといった理論は破綻するため、当然効果性も疑う必要があります。

感作は通常、損傷に対する防御反応で悪いものではありません。

しばしばこの感作が持続的に継続し慢性痛を引き起こすこともあります。

ストレッチでいえばこの防御反応である感作を無理やり鈍らせる長期的ストレッチが本当に良いことなのか疑問が残ります。

これは可動域制限が体に害をなすとはいえないからです。

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