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腰椎横突起の触診方法とモーションパルペーションや関節モビライゼーションでの活用【肋骨突起】


腰椎横突起はしばしば誤って触診されていることがあります。

また、徒手療法では腰椎横突起の触診をよく使うものもあるため、腰椎横突起の触診は必要になります。

腰椎横突起(肋骨突起)

腰椎からは肋骨が伸びるように、横方向に骨が伸びています。

腰椎横突起

これは横突起といわれ、正確には肋骨突起といいます、

横突起には腰方形筋や多裂筋、大腰筋が付着します。

臨床においては、腰突起部に強い圧痛を伴うこともしばしばあるため、触診できる必要があります。

また、徒手療法においてはモーションパルペーション(動的触診)や関節モビライゼーションの対象として使うことがあります。

腰椎横突起の触診

腰椎横突起は深部にあるため、皮下脂肪が分厚い場合はコンタクトが困難です。

触診の為には脊柱起立筋の外縁の軟部組織が薄いところからが触れやすいです。

脊柱起立筋から内前方に向かって指をすすめていくと硬い組織に触れることができます。

この部位の硬い組織は横突起しかないので、骨を感じれば横突起でほぼ間違いないです。

たまに横突起を筋収縮と勘違いしているセラピストを見かけることがあります。

この部位は圧痛が出やすいため、勘違いして筋を弛緩させるためのアプローチを行うのはリスクが伴います。

また横突起は分節ごとにしかないため、少し上部や少し下部では触れられなくなります。

これも組織鑑別では重要なポイントです。

腰椎横突起(肋骨突起)を使った腰椎モーションパルペーション

腰椎横突起は腰部の回旋と側屈動作の検査として用いることができます。

モーションパルペーション(動的触診)は通常の触れるだけの触診(スタティックパルペーション)と違い、動作時の組織の動き(joint  play含む)を触診するために使われます。

横突起においては腰椎の回旋や側屈時に、各文節の横突起(とそれに連なる椎体)が各々の正常に回旋や側屈が出来ているかを見る時に使われます。

側屈では、横突起の外方に触れ、体幹を自動、または他動的に触れた横突起側に側屈し、横突起とそれに繋がる椎体が対側に移動できるかを検査します。

腰椎モーションパルペーション

もし左の横突起にコンタクトし、左側屈しても横突起の動きがみられなければ、その椎体の椎間関節や椎体間関節(機能的関節)の制限と判断します。

回旋では横突起の後面にコンタクトします。

横突起触診

コンタクトした横突起の反対側に体幹を自動または他動的に回旋し、横突起も同時に回旋しているかを検査します。

回旋の場合はその椎体の上部ではなく、下部の椎間関節や椎体間関節の制限と判断できます。

横突起を用いた腰椎関節モビライゼーション

関節モビライゼーションはモーションパルペーションと同じような操作で行うことができます。

椎体の側屈モビライゼーションをしたい場合は、腰椎横突起の外面にコンタクトします。

拇指を使うと痛みが強いこともあるため、その場合は小指球や豆状骨でコンタクトします。

体幹を側屈させ(コンタクトした椎体よりも上部だけを側屈するように行う)それに伴って動きが悪い横突起を触知しながら、対側に椎体を横突起越しに押し込みます。

体幹の側屈は側臥位や伏臥位では、股関節の外転によって他動的に誘発できます。

回旋のモビライゼーションは横突起の後面にコンタクトします。

体幹部を回旋(コンタクトした部位より下は極力動かさず)させ、横突起の制限を触知しながら、横突起ごと、椎体の回旋を誘導します。

関節モビライゼーションは他動運動であるが、自動運動に切り替えることで、動作パターンを習得を目的に関節モビライゼーションをすることができます。

上記した関節モビライゼーション時の体幹の動作を自動運動に切り替えることで行うことができるが、筋収縮で横突起へのコンタクトが困難になります。

そのため、事前に正確なコンタクトとティシュープル(皮膚の遊びをとる)が重要となります。

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