医学書レビュー

痛みについて勉強したいならこれ!【ペインリハビリテーション入門のレビュー】


ペインリハビリテーション入門のレビューです。

痛みを理解したいのならここから入るべき

徒手療法や運動療法を行っている人のどれだけが、痛みの定義を知っているのかといえばほとんど知らないでしょう。

痛みのモデルを知っている人もほとんどいないものだと思われます。

ペインリハビリテーション入門は痛みの定義から痛みモデル、具体的にはloeseronion  ring model(本書では四重円理論と呼ばれています)やFear-avoidance model(恐怖回避モデル)を紹介しています。

これらの理論を知らないのであればそれだけで買う価値があります。

まだまだ徒手療法家の大半が痛みを勘違いしている可能性があります。

患者さんに痛みがあれば、どこかを損傷したと思いこみ、痛みが強ければ強く損傷していると思い込む。

そんな勘違いが日常的にみられます。

しかしこれらは否定されてからかなり長い時が経ちました。

本書の内容はこの勘違いから脱却するチャンスを与えてくれます。

運動恐怖症(kinesiophobia)

痛みの恐怖回避モデルの紹介では2016年以降に追加された運動恐怖症についても言及しています。

施術者は痛みにばかり、あるいは客観的指標(ROMや姿勢など)ばかりフォーカスしてしまいますが、本当に大事なのは患者さんの日常です。

痛みだけに着目していては運動恐怖症を発症するリスクがあります。

そして、運動恐怖症を理解すると徒手療法だけでは不十分だと実感できます。

我々は痛みを取るだけでなく、その先のQOLにも目を向けるべきでしょう。

そのために痛みを理解し、運動恐怖症を理解しリハビリ、そして予防のための運動療法を知る必要があります。

運動療法を取り入れたい人向け

徒手療法だけでは不十分なことを実感しているセラピストは多いと思います。

あらゆる学派による徒手療法がありますが全て慢性痛に対して大した効果性はありません。

本書ではどの手段がどれだけの効果を持っているかまとめられています。

いま、自分に何が足りないか確かめる手段となります。

そして運動療法をまだ取り入れていないのであれば、運動療法が効果的なメカニズムも記載してあるので、取り入れやすいと思われます。

EIH(運動による疼痛抑制)やCBT(認知行動療法)についてメインリィで書かれています。