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痛みのニューロタグとは?(pain neurotag)


TwitterFacebookにもタグという言葉があるように、痛みにもニューロタグ理論があります。

例えば、昔の恋人の香水の匂いを感じとると、昔の記憶が再生されることはないですか?

これは嗅覚から得た情報が脳に伝わった時に、その匂いと関連付けられた(タグ付けされた)記憶も活性化されているのです。

これがニューロタグです。

ニューロタグは反復して経験することでより強固なものになります。

脳は体から信号(侵害刺激または侵害刺激でない刺激)を受け取ると、脳の中の情報と統合しながら今可能な表現をします。

オーケストラをイメージしてみてください。

脳の各神経細胞のユニットがミュージシャン(ニューロタグ)です。

ヴァイオリンのユニットだったり、チェロだったりフルートだったり。

彼らは一つの音楽(痛み)を異なる速度で、異なる方法で、異なる表現と詩で演奏します。

楽曲のバリエーションは状況に応じて即興で変えることができます。

オーケストラが何度も何度も同じ楽曲を演奏し続けると、自動的にオーケストラが演奏する様になってしまいます。

ニューロタグのオーケストラとは感度の向上です。

ニューロタグは痛みの経験で測定されるだけでなく、交感神経系、内分泌系、運動器系などの他のシステムにも影響を与える可能性があります。

これらのシステムは、脳に一定のフィードバックを提供し、オーケストラが痛みの音を演奏し続けることを可能にします。

 ニューロタグを臨床に用いる場合、どれが痛みと関連しているかを観察します。

pain neurotag
  • ①運動前野:運動を組織化し準備する
  • ②帯状皮質:集中、フォーカス
  • ③前頭前皮質:問題解決、メモリ
  • ④扁桃体:恐怖、恐怖条件づけ、中毒
  • ⑤感覚皮質:感覚識別
  • ⑥視床、視床下部:ストレス反応、自律神経調節、動機づけ
  • ⑦小脳:運動・認知
  • ⑧海馬:記憶、空間認識、恐怖条件付け
  • ⑨脊髄:末梢からのゲート
    参考文献

    • (1) Butler DS, Moseley GL, Explain pain. 2nd edn. Adelaide: Noigroup Publications, 2013. Google Scholar