医学書レビュー

MMT(徒手筋力検査)でオススメの本【MMT・針筋電図ガイドブック】


MMTで、ずば抜けてオススメの本を見つけました。

MMTでオススメの書籍

MMT(徒手筋力検査)を記した書籍は数多くあります。

私はMMTの書籍は現在5冊持っていて、実際読んだことあるMMTの書籍は10冊は超えていると思います。

MMTの書籍を読んでいると気付くのが、本によって手法が違うということです。

もう少し具体的にいえば、時代によって、そして学派によって手法が違うのです。

だからMMTの書籍を選ぶ時は、いつ書かれたかは重要なポイントで、さらにエビデンスに基づいている方が再現性があるといえます。

MMTの書籍の中には参考文献無しの本もあります。

その場合は著者の感覚的な(または経験的な)MMTなので間違った方法である可能性が高いです。

また、これから紹介する書籍にも書かれていることですが、MMTは(意外と)異なる検者であっても再現性はあるようですが、それは人によって同じMMTを用いた場合のみです。

MMT方法が異なれば当然再現性はなくなります。

つまり、MMTは同じ組織内では同じものを使用するのが大前提になります。

上記したようにMMTは書籍によってやり方が異なります。

同じ組織内では同じ書籍を参考にすべきでしょう。

さらにみんなが納得できるものとなれば必然的にエビデンスベースのMMTが良くなります。

ということでこれら(新しく、エビデンスベースである)を満たした書籍を紹介します。

MMT・針筋電図ガイドブック

MMTだけでなく、針筋電図と書いてありますが、針筋電図を使わない人であっても本書が最も良い書籍だと思います。

MMTの信憑性

まず、私が本書を買おうとしたきっかけは目次をパラパラみていたら、「MMTの信憑性について」とあったからです。

MMTの書籍でありながらしっかりと批判的に紹介している(当たり前なことですが都合よく書いてばかりでこれができてない書籍が多いです。)から興味を惹かれました。

本書にはしっかりとMMTを盲信しないよう明記されています。

MMTの基礎

本書ではMMTの基礎でありながら最も重要なことを分かりやすく書いてあります。

近位身体部分の固定と検査肢位です。

この2項目はMMTでは欠かせないにも関わらず出来ていないのをよくみかけます。

MMTの書籍の中にもあまり丁寧に書いていない書籍もあります。

しかしこの2点なくしてMMTは出来ないので初心を知るためにもしっかり見直しておくべきポイントです。

臨床応用

本書では臨床的事項という項目でMMTの結果からどう考えられるかをエビデンスベースで全ての筋についてかいてあります。

全ての筋です。

上記目次をみて、全てのMMTができ、その結果からどう考えられるかを全て言える人は少ないと思います。

基本的なところからいえば、前鋸筋麻痺は長胸神経麻痺で起こると覚えている人がいたとして、ではどんな疾患でなるかはいえるでしょうか?

例えば答えのひとつはリュックサック麻痺でなりますが、他には?

また本書では頚椎症ではまずならないと書いてあります。そしてその理由も記載されている。

すぐに臨床応用しやすいようにこのような情報がシンプルにまとめられています。

エビデンスベース

本書の参考文献の数は229です。

作るのにどれだけの苦労を要したのか計り知れません。

229個の文献を読まなくても本に情報はまとまっているのです。

本の良いところはこれですよね。

自力で論文をかき集めれば似たような情報は集まるかもしれませんが、かなりの労力(年単位)がいると思います。

まとまった本で読めば一瞬です。