エビデンス

女性教師に対するジェンダーバイアス(性的偏見)は無くすことが出来る【論文】


今回参考にする論文はこちらです。

Mitigating gender bias in student evaluations of teaching

先に要約すると以下の様になります。

学生による女性教師の評価はジェンダーバイアス(性的偏見)によって低くなる。これは簡単に介入するだけでなくすことができる。

では詳しくみていきます。

ジェンダーバイアスって?

先にジェンダーバイアスについて説明すると、

ジェンダーは性別を指し、バイアスは思考などの偏りを意味します。

ジェンダーバイアスというのは、性別によって評価や態度が変わってしまうことを指します。

女性教師は低く評価される

学生が教師を評価する時、教師が女性であると評価が低くなります。

この研究では、評価の際、ジェンダーバイアスにかからない様にする文章を載せるだけで、このバイアスが軽減するか検証しています。

バイアスの取り方

今回は以下の様な文章を載せることでバイアスを取ろうと試みました。

学生による授業評価は、教師のレビューに重要な役割を持ちます。あなたの意見は毎年行われる教師の評価に影響します。

多くの場合、教師の人種や性別の偏見が無意識にあるため、学んだ内容に差がなくても、白人男性に比べ低く評価されます。

あなたが、評価する時これを覚えておいてください。そして教師に対する固定観念に抵抗する努力をして下さい。

コースの内容(課題、資料)について評価の焦点を向け、外観などの関係ない事柄には焦点を当てないで下さい。

この文章は3つのステップを考慮しています。

1.バイアスを認識させる

2.バイアスに抵抗する動機付け

3.評価に使用できる事項の手がかりを提供

この文章を載せるか載せないかで評価が変わるか検証しました。

評価項目は3つです。

1.インストラクターの評価

2.指導効果に対する学生の評価

3.コースに対する評価

結果

この文章を載せることで女性の評価が上がりました。

具体的には、5段階評価で

インストラクターの評価は0.41上がり、指導効果は0.30、コースの評価は0.51上がりました。

注意点

これはバイアスを排除するための研究ですが、この文章により高く評価しなければというバイアスにかかっていては意味がなくなります。

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