治療法

チェアスクワット(chair squat)は膝の痛みに使いやすい【運動療法】


スクワットのバリエーションは無限にあります。

正しいスクワットというものはありませんが個人に対して適したスクワットは存在します。

ここではチェアスクワットの使い方を紹介します。

スクワットのキューイング

スクワットのキューイング(効果的な声かけ)は時に難しく、口頭指示や動作をみせることで再現してもらうことができないことがあります。

例えばヒップドミナント(股関節優位の)スクワットを指導したいときはよく、

「お尻を引いて」「鼠径部を折りたたむように」「膝を前に出さないように」というようなキューイングが使われます。

しかしこれでは分からない時もあります。

このように

ヒップドミナントでスクワット動作をしてもらいたいけど中々理解してもらえないときにチェアスクワットが使えます。

チェアスクワット(chair squat)のやり方

チェアスクワットは椅子を使っても使わなくても良いですが、椅子があるとイメージしやすくなります。

椅子から1歩前にでます。

そこから椅子に座るようにスクワットするのですが、大事なポイントは、重心を後ろに下げていかないことです。

重心を変えずに座ろうとすることで、股関節優位のスクワットができます。

膝の痛みに対するチェアスクワット

チェアスクワットの具体的な使用例を紹介します。

バスケットボールを始めた小学生が膝を痛めました。

しゃがみ動作で痛みが強くなります。

疼痛部位は脛骨粗面。

ジャンプからの着地動作をみると二ードミナント(膝優位)で行っています。

つまり股関節の後方移動がほとんど起こっていません。

クラブチームでは着地動作は腰を落とすように指導されているようです。

しかし単に腰を落とす着地動作は膝を過剰に前方移動させ、二ードミナントの着地になります。

そこで股関節を後方に引きながら、着地して膝の負担割合を減らしたいのですが、中々上手く行きません。

そんな時にはチェアスクワットが使いやすいです。

そしてチェアスクワットを練習したあと、実際バスケットボールを使います。

バスケットボールを投げ、ジャンプしてキャッチし、先程のチェアスクワットを意識した着地をします。

このパターンでいえば、チェアスクワットは着地動作のリグレッションとなるわけです。

しかしリグレッションしただけでは動作が習得できないので、実際の着地動作と擦り合わせていく必要があります。